令和5年9月の山門掲示板「無一物」
無一物
万物は元々空である 何も持たずに生まれ 一物も持たずに去る
9月の山門掲示板は禅語から無一物をかきました
この言句は「本来無一物」
中国禅宗の祖である、大鑑慧能(だいかんえのう)禅師(638~713)『六祖壇経』に次のような偈(漢詩)が載せられています。
菩提本樹無(ぼだいもとじゅな)し、明鏡亦台(めいきょうまただい)に非(あら)ず。本来無一物、何(いず)れの処(ところ)にか塵埃(じんあい)を惹(ひ)かん。
ここでの本来無一物とは「私達の身心の生まれたままの本性は純粋なもので菩提だの明鏡だのといった言葉で解説したり、思慮で推し量ろうとするまでもない」といった意味です。
10日までが終わるまでは下丁祭りの告知も兼ねています笑
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