秋田県集中豪雨:写真で振り返りご報告(15日~22日)


秋田県に7月14日から16日にかけて続いた大雨


被害の報告があってから10日経過しましたが、県内・県外の方からお問い合わせをいただくことが多いので写真と共にご報告させていただきます




15日夕方の横山金足線の様子

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屋内にいても分かるような降水の様子と、聞いてことのないような尋常ではない警報が15日午前から秋田市には流れてしましたが仁井田本町横の国道13号線とお寺近辺にはまだ危機を実感するまでには至りませんでした

3連休でしたのでご法事を予定のお家には無理をしないようにとご連絡をした記憶があります


上の写真は15日午後の横山金足線(ケーズデンキ付近)の写真で、道路が冠水する中なんとか走行している車が映っています


15日は夜間に差し掛かっても雨が止む気配は全くありませんでした








16日午前4:28の明田地下道付近の様子、引き続き降雨警報が続く中、全く水が引く気配が見られなかった(し~なアプリより)

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翌16日、2017年にも秋田県が集中豪雨に見舞われましたが、それを上回る歴史的降雨量になるだろうという報道を受けて

午前6:00前に雨が落ち着いた時に見計らって、もしもの時のようにお寺から浸水報告のあがっていない24時間営業の茨島のAEONに買い出しへ行こうと考えました




16日:午前6時ころの仁井田御所野線(御野場新町~茨島)

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しかし、御野場新町から茨島に抜けていく道路が通行止めになっていたため引き返しました、また、同時に雄物川の氾濫を警戒し

水害時の車両保険が減価されてきている方の車を御所野の知り合いのところに避難させました


また午前中には多くのご法事を延期するようご連絡していました



最も水位の上がったときの雄物川の様子

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午後11時、この時点でも仁井田本町地区では道路の冠水が見られなかったため高度に恵まれた豊岩地区のご法事に伺いました


そのお宅周辺は標高が高く大丈夫そうだったのですが、南大橋からみえる雄物川の水位が尋常ではなく、目測ですが南大橋周辺の一番高いであろうアスファルトの遊歩道から5~10mくらいまで水がきているようにみられました


また、走行中の道路でも地点の標高が雄物川の水位よりも低いと思われるところでは、道路に水はないものの、下水が逆流してマンホールから水が噴き出しているのは初めて見る光景でした




16日午後3:46の大住地区周辺(し~なアプリより)

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横山陸橋近くの仁井田横山から南高校付近の仁井田二ツ屋まで実はかなり広い仁井田地区ですが、水害の多い大野・大住周辺の標高が低くなっているところ、太平川支流の猿田川付近のお家にはかなり被害がありそうだと16日に感じていました。ライブカメラアプリで様子を見られるのですが、16日午後に入り、予定とは逆に晴れてはいたのですが、しばらく水が引く気配はみられませんでした



仁井田御所野線 茨島に向かうところの地下道で浸水してしまった車

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後の報道で分かったのですが、仁井田御所野線が通行止めになっていたのは、道中の地下道が冠水してしまったためと理解できました


この点についても普段ならば考えが回るであろうことも、非常時には情報が錯綜してしまうためパニックになってしまうと感じました




16日午後20:00くらいの仁井田本町6丁目~御野場団地入口付近(古川が氾濫している)

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幸い16日の午後から天気が回復し、雄物川の水量もかなり下がってきていたため、16日の夜に歩いて御所野(標高40m)に避難させた車を回収にいきました


その時に撮影した写真ですが、もともと水害に弱い仁井田の古川沿いは多少晴れたくらいでは水が引いていないのが分かります






翌17日、前日から天気は回復傾向ではありましたが市内中心部、横山金足線では不動となり乗り捨てられてしまった車の様子が報道されました


特にSUVでもなければ、車高の低い車は注意が必要です



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広面:コスモスロイヤル(17日)

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ダムの放水を含めた旭川の氾濫で特に被害の多かった広面にある葬祭ホール。商業施設はその性質上段差がない部分があるため大変だったと思います

16日の午後から秋田市内は晴れがつづきましたが17日午後時点では、まだ駐車場から水が完全にひいていませんでした




17日:副住職参加の社会福祉協議会の方とセンターが立ち上がる前段階でのヒアリング

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15日・16日と激しい雨が続き冠水地区が重なった翌日の17日。曹洞宗青年会会長からお話をいただいて社会福祉協議会の方とともに南通宮田地区、南通の聖霊高校周辺の住宅街のヒアリングに同行しました

私のいるお寺の東光寺は秋田市ですが、市の本当の中心部からは5kmほど離れていているためイマイチ報道が流れる中、市街地の住宅街の様子までは把握しかねていました


実際に社会福祉協議会の方と、ボランティア依頼を伺ったお宅を周ることで被害の深刻さが分かりました


当時から若い方と同居している方や、近くに動いてくれる人がいる方は、ご自分で濡れてしまった畳や家具の搬出を行えていましたが、高齢の方のみのお住まいや町内会のつながりがそこまで強くないところでは今後の動きに不安を抱えられているケースが多く見受けられました



友人の実家宅(水の跡で床上50-60cmまで床上浸水していたことが分かる)

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また、浸水被害の多かった地域では、駐車場やガレージに停めている車がそのままエンジンルームやバッテリーが浸水してしまったため不動となってしまったところも多く見受けられました


幸いにも車が無事だった方は、大雨の警報初期に立体駐車場の2階や一つ森公園、平和公園駐車場などの高所に避難させていた方々


特に車社会の秋田県だと今後の復興活動にも大きく差がでるところであります


私も雄物川がもし氾濫してしまうと秋田市の大部分に被害が及ぶと予想していたため、お寺の車を一台御所野の知り合いのところに避難させていて、そちらは空振りにはなりましたが早めの対策は重要だと気づかされました





18~22日は床上浸水してしまった友人宅の手伝いと、曹洞宗青年会を通した社会福祉協議会のボランティアに参加していました


県外からも多くの方が来られる中、八橋にある社会福祉協議会は駐車場が手狭なためと、被害が市内広範囲に広がるため


市内に店舗が複数ある、スーパーマーケットのナイスさんとの提携でボランティアのサテライト拠点が22日から設置されています




ナイス仁井田南店に設置されたボランティアサテライト拠点

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東光寺の裏のナイス仁井田南店さんの駐車場にもボランティアのサテライト拠点があります


被災住宅については、その深刻度や動ける人数の多寡によって復興度合いが大きく差がある印象です


ボランティアは長期化が見込まれており、今後とも参加、またこちらのHPにて情報を発信していく次第です

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