令和5年6月の山門掲示板「真のテストはあなたが学校で学んだことでなく学んだことをどのように使ったかで問われる」


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真のテストはあなたが学校で学んだことでなく学んだことをどのように使ったかで問われる




6月の東光寺山門掲示板はジム・ロジャースさんの言葉


お寺の前の下丁の通りは、仁井田小学校、御野場中学校、各高校への通学路になっているので若い世代の方も山門掲示板の前をとおって学校に行くと思います

東光寺は曹洞宗寺院なので仏教の教えをメインにお伝えしたいところではございますが、なかなか難しいものも多いため、ひと月ごとに



仏教の言葉↹仏教のエッセンスに通じる言葉



にしていこうと思っています




ジム・ロジャーズ(外部リンク:wikipedia)




ジムロジャースさんはアメリカ合衆国の投資家で、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスとともに世界三大投資家としてもよく知られています


日本ではバフェットさんのほうが有名な気がしますが、パンローリング株式会社の「賢明なる投資家」にもでてくる有名な方です

ちょっと検索すると日本の情報媒体、プレジデントオンラインや日経マネーでコラムを読めます




ジム・ロジャーズ氏

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ジムさんの経歴はこれくらいにして、今月の言葉は「学校で学んだことよりも、それを何に使うか」という格言


実をいうと私も、学生時代にはある程度は勉強したなぁという自負はあるものの、あまりその意義について深く考えることまでは若いときにはありませんでした


しかし、いま僧侶としてお寺にいると檀信徒の学生さんやお母さんから質問されることが多いです


特に高校生の時、大学受験が意識されるときになると定期テスト、実力テストに加え、土日にはとも河合塾、駿台予備校、代々木ゼミナールなどの模試があったり

テストだらけだなと思っていた記憶があります


テストや模試は直接的な数字で表されるのでとても分かりやすい客観的指標ではあるのですが


志望校に対してE判定と書かれた返ってきた用紙を、受け取ってグシャグシャにしてそのまま学校のゴミ箱に捨てて帰ったことも数多くありました(お金の無駄)





それでも今振り返ると、学校での生活と勉強は意義のあるものだったと思います。みなさん就職したり事業を起こされている方は、大人になっても社内試験や資格試験など

受ける機会があることでしょう。どんな仕事に進まれるにしても、基礎的な常識や学習というのはその地盤になっていると感じます


僧侶の世界でも望むのであればその道の試験はあったりもするのですが

特に受けないようにしていれば受けないで過ごす道もあります。明確に点数がつけられるという機会はめっきり減ってしまいます


そして大人になればなるほど、うまくその場をしのぐ立ち回り方も学習してしまいますし、周りから鼓舞してもらうことも減り、ペースメーカーになる存在も学生時代に比べ減ってしまうので、そもそもモチベーションを保つこと自体が難しいです



そういった意味で、先生や周りの方に応援されながら、ともに学友と勉強に打ち込める学生期間はとても大切なものでしょう、過去に戻ることはできませんし、過ぎ去った時間は返ってきません



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しかし、学んだことの経歴を誇るために勉強するというのは本末転倒だと思います


それが今月の言葉の核心でしょう


一般的な学生期間は平均的な人生における入り口の四分の一くらいですが



「おれは〇〇高校のときテストでいい点だったからなぁ」


「名門△△大学だったから」



と30になっても40になっても、、、、80になっても過去の経歴を自慢しているのはみっともなく感じます


社会に出てからは偏差値や明確な点数をつけられるということは少なくなりますが、学んだことをどのように社会や生活に活かしていくかというのが人生のテストであるということでしょう

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