令和5年5月の山門掲示板「学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。彼の肉は増えるが、彼の智慧は増えない」


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学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。彼の肉は増えるが、彼の智慧は増えない




ゴールデンウィークかと思っていたら、いつのまにか5月も終わりに近づいてしまい遅くなってしまい申し訳ありません


5月の山門掲示板は、東光寺のご本尊でもあり約2,500年にインドで仏教を興されお悟りをひらかれたお釈迦さまの言葉

曹洞宗の檀信徒の方は、おうちの仏壇を見てください



真ん中にいる方がお釈迦さまです



実際にお釈迦さまが伝えたとされる、原始教典『ダンマパダの十一の「老いること」の中の一節です(文字数調整のために一部改変)




『ダンマパダ』は人間そのものに対する、はっと思わせるような鋭い反省を述べ、生活の指針となるような教えが述べられている。
そのために世界諸国を通じて人々の愛誦するところとなった。
わが国では大正年間に翻訳がいくつか著わされ、昭和になってから盛んに読まれるようになった。
ブッダの真理の言葉/感興の言葉 中村元訳 岩波文庫 「あとがき」より抜粋



ダンマパダは法句経とも訳され、今年度の布教師養成所の講本ということでこちらから選びました




国立美術館蔵・釈迦如来坐像(文化遺産・江戸時代のもの)

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お顔をみるととても優しいイメージのあるお釈迦さまですが、原始仏教を勉強していくと時には火の玉ストレートのような厳しい教訓や教えもあります


ある程度生きているみなさまだと自然にわかっているとおもいますが、優しい言葉というのは耳心地の良い言葉だけではないものですね



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令和5年の5月8日をもって、コロナウイルスもインフルエンザと同じ5類指定に認定されまして、色々な集まりでもコロナ前のように懇親の場が設けられるようになりました



先日、東光寺でも護持会委員会といって、護持会長さんをはじめ檀信徒の中の代表の方が集い会議が行われました


護持会委員会では、東光寺の会計が適切に行われるか監査し、前年度の事業報告や当年度の予定が話し合われます


私は庶務と会計を担当しておりまして、領収書を並べ会計帳簿を準備して監査に臨むのですが


監査担当の方は元銀行に勤めていたいた方にお願いしているので帳簿を見る目やいただく質問は時には厳しく鋭いものがあります


こうしてお寺内部だけではなく、第三者の方に点検してもらうことで適切な寺院運営が行われ、その結果は寺報で檀信徒のみなさまに共有されています




実際問題ほとんどのお寺では、若い世代の現職の方やお子さんがご自宅にいらっしゃる方は時間を割くのが難しく、護持会委員を勤められている方は定年後の方が多いです



東光寺の役員さんは、法人で農業をされている方、プライム上場の大企業を勤められた方、長年会計を担当されていた方、ご自分で事業を立ち上げられていた方



みなさんそれぞれの分野で活躍されていた方が、”定年”という枠組みを超えて後も、その智慧をお寺の為に活かしていただいています



”肉ばかり増えて智慧は増えない”



という言葉には身につまされる部分もありますが、どうせみな等しく年をとるのならば、せっかくだから私も周りに善い影響を与えるような智慧を身につけていきたいものです

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