油かすを利用した液体肥料DIY①<仕込み編>


お寺ではグラウンドカバーと雑草抑制、泥はねの防止や靴が汚れないように植栽部分以外に手作りのウッドチップを敷いています


前よりも見栄えもよくなって作業もし易くなって基本はいいことばかりなのですが1つだけちょっと良くないことが




ウッドチップによるグラウンドカバー

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現在、肥料は鶏糞ペレットと顆粒状の化成肥料の2種をつかっていますが、肥料を与える時にウッドチップを掘り返さないといけないところが少し大変なところです


地表が露出している場合はパラパラと上から撒く方法もあるのですが、ウッドチップの上から撒くと効果が減りそうで、かといって露出すると雑草にこまるので


元肥として肥料を施すときは掘りかえすとして、追肥をときたまするときは手間がかからないようにこの度、液肥の利用を考えました







●液体肥料は買う?自作する?



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液肥は完成された製品も販売されています。鉢植えがメインの方はそちらの方がいいかとおもいますが、昨今のインフレで価格は上昇しています


お寺はそれなりに植栽の面積があるのでコスト面を考えて気軽に使えるように、この度DIYでやってみることにしました




液肥(液体肥料)の作り方と与え方。基本と応用をご紹介!<外部リンク:メーカータカギHP>






●液肥DIYへ準備したもの



丈夫なペットボトル容器

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液肥を発酵させて作成する容器として、お寺にあったツルハドラッグの水くみプラスチックボトルを利用することに(容量2L)


ペットボトルを利用する場合が多いそうですが、それよりも作りがしっかりしていて、2個あってあまりつかうことがなかったのでそのうち1つを液肥用にすることにします

蓋が大きいのもよさそう


最終的には発酵が完了した用液を5~10倍に希釈して利用します







油かす(20㎏)PXL_20230502_084446231



ホームセンターにいってみると油かすにも様々な種類があることが分かりました、2000円強で純正の油かす20㎏を購入したつもりが、帰宅してトラックから降ろしてみるとちょっと高級なものが積まれていました。店員さんの間違いだったらしいのですが、20㎏のものを運ぶのも大変だったのでそのまま使ってくださいとのこと、ちょっと得しました





ニーム油かす

木酢液のように、害虫を防ぐ目的で使用されるニームの実のオイルの絞りかすで作られた油かす。肥料としてだけでなく、害虫忌避の効果も期待できる



椿油かす

天然サポニンが含まれており、水と振り混ぜると石鹸のように泡が立つ界面活性作用の性質がある

この界面活性作用を利用して芝生に椿油かすをふりかけ、水をかけ泡立てることでミミズやナメクジの駆除に使用される



骨粉入り油かす

菜種などの一般的な油かすに含まれる栄養素は、窒素4~7%、リン酸1~3%、カリ1~2%程度。こちらは実肥のリン酸の成分を多く含む骨粉と合わせることで窒素4%、リン酸7%、カリ1%ほどのリン酸の成分を上げた油かす



醗酵油かす

油かすに10種類以上の有機素材をバランス良く配合し醗酵させたもの、窒素3%、リン酸6%、カリ3%位のバランスの良い栄養を含んでいる





今回購入した油かすは20㎏とかなりの大容量


こういった肥料は小さいロットだとグラム単価が跳ね上がるので、使用期限の特にないものは大きいものを購入するようにしています


元肥としても使えますし




1kg400円だと20kg8000円

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●実際の液肥DIYの様子



続いて実際の作成風景



①ボトル容器に油かすと水を入れる


油かすと水の割合は1:10~15位が目安ですが、細かい性格でないのでざっくりと油かすをボトルにいれています



実際の作業でツルハの水ボトルがいいと思ったのは投入口が広く持ち手がついているところ

ボトルに入れる際にこぼれやすいので普通のペットボトルではジョウゴを使った方がよさそうですが、間口が広かったので小さいスコップでいれることができました



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②ボトルのフタを閉めて上下に振り水と油かすを混ぜフタを緩めておく



油かすと水をいれたあとはフタをしっかりと閉めてシェイクします



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混ぜ終わったあと、今度はフタを緩めておきます


このまま容器の中で発酵するため、ガスによる爆発や容器の破損を防ぐためです


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③直射日光が当たらない風通しの良い場所に約1カ月ほど置いておく



様子をみながら夏は1カ月、冬は3カ月くらいが完成の目安とのこと


過発酵やイタズラ防止のために直射日光のあたらない冷暗所に保管します


お寺の小屋のラックにおいています


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④発酵期間中は、1週間に1回程度はよくかき混ぜる



発酵促進と攪拌のために定期的にボトルのままかき混ぜます


文献によって1週間に1回と書いてあるところもあれば、1日1回とかいてあるものもあります


頻繁に攪拌した方がよさそうですが、そこまで厳密じゃなさそうでもあります

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