高価でも石製の塔婆立てをオススメする理由(塔婆立てDIYする方必見)
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副住職はたまにお寺から少し離れた霊園に古い塔婆の回収や掃除に伺っております
区画がはっきりしない昔からのところはお墓の上を飛び回っていることがありますがお許しください
みなさまのお墓を見ているとどうしても目につくのが破損してそのままになっている塔婆立てです
【東光寺Q&A】お墓に塔婆を建てるところがありませんどうすれば良いでしょうか?(参考リンク:東光寺ブログ内記事)
場所はこちら
秋田市の仏事では6尺塔婆(180㎝ほど)の長い塔婆を使うところが多く、冬季は積雪もあるためしっかりとした塔婆立てでないと経年劣化で壊れてしまいます
東光寺霊園には500超の墓石がありますが、写真にとったところ以外にも約10箇所ほどのお墓は塔婆立が壊れていました
〇横支柱が壊れる場合
固定部分が差し込んであるだけ?
上の写真のような破損の仕方が一番多くみられます
一般的なステンレス塔婆立ては縦の部分が壊れることはほぼありませんが、横の支柱がはめ込んでいるだけのものは6尺塔婆が風に煽られたり、雪で圧がかかって壊れています。また接続部分が脆弱なため水がたまって錆びて壊れることもあります
調べたところ、横の支柱が溶接されているものと、はめ込んでいるだけのものがあります
もともとステンレスはサビに強く、本体部分・溶接部分は腐食による損壊は見られませんでした
DIYされる方、墓石屋さんに頼む方でステンレス製を考えている方は、横支柱が溶接されているものを選ぶべきと感じます
〇土台部分が破損し倒れている場合
もともとの設置地盤が水平でなく土台のコンクリートが劣化している
続いてよく見る不具合や破損は塔婆建ての土台の劣化と安定性の問題です
ECサイトをよく見ていると置くだけの簡単設置塔婆立てという製品が販売されていますが、重さがよほどしっかりしているものでもないと
地面が土だったりよほど精密に水平になっている舗装部分でない限り、実際に180cmほどある塔婆を建てたあとに強風に煽られて倒れてしまっています
設置段階で土台部分を地中に埋め込むか、基礎部分の補強をオススメします
DIYで塔婆立てを設置する方は、横支柱部分の堅牢性・土台の安定にご配慮のほどお願いします
〇実際のDIY施工例
ご法事の時に塔婆立てについてご質問いただき、実際にECサイトで購入しDIY設置した方のお墓をみてきました
もともとDIYを普段からされている方なので、地盤が土だったところにアスファルトを流し土台を固定しています
経年使用については実際に月日が経たないと分からない部分も多いですが充分安定していると感じました(横支柱が溶接タイプなのもGOOD)
しかしみなさんがみなさんうまくDIYできるわけではないと思いますし
墓石屋さんに安価にお願いした結果、壊れやすい形状のものを設置されてしまう危険性もあるので高価ですが石製の塔婆立てをオススメします
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