【東光寺Q&A】曹洞宗の仏壇の選び方について教えてください

Questions And Answers




先日、東光寺さんにて父のお葬式をあげていただきました


初めてのことで分からないことばかりで、四十九日までにお位牌と仏壇だけでも用意しようと考えておりますが、曹洞宗の仏壇はどのようなものを選んだらよいでしょうか?




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曹洞宗では仏壇の見た目や造形は特にきまったものはありません


大切なのは真ん中にいらっしゃるご本尊さまなので「釈迦牟尼仏(おしゃかさま)」を中心にいてもらう形にしてください



新しくほとけさまを迎えられたお家の方から仏壇に関する質問は多くいただきます、また、家を建て替えるにあたって以前のように大きな仏壇をおけなくなるということでご相談をいただくこともあります


その要因を考えると、現在ではさまざまなメーカーや仏具店さんが仏壇のラインナップを抱えており種類が多すぎてわからなくなってしまうという声をいただきます





①曹洞宗の仏壇におけるご本尊さまについて(一仏両祖)



仏壇選びで一番重要なところが、曹洞宗の仏壇に飾るものは、他の宗派と同じく仏像もしくは掛け軸、位牌(秋田市東光寺の場合はお寺の位牌堂に安置)等がありますがそのご本尊さまです


菩提寺の住職さんの考えが一番かと思いますが、宗門としては外観について特に明確なきまりはありません

間違えてはいけないのが曹洞宗で仏壇に飾る 御本尊は釈迦如来 ということです


少しややこしいところは、秋田市仁井田の東光寺はお寺のご本尊さま(本堂中心におまつりしている)は釈迦如来ですが、お寺によっては歴史の成り立ちや地域の信仰などにより、お寺のご本尊がお釈迦さま以外の曹洞宗寺院もあったりしますが、曹洞宗の檀信徒がご自宅でおまつりする仏壇のご本尊さまは釈迦如来になります



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仏壇の大きさにもよりますが、空間に余裕があるときは、ご本尊のお釈迦さまの両脇に

脇侍(きょうじ)はわきじとも読まれる、右側に承陽大師(道元禅師・鎌倉時代に日本に曹洞宗を伝えられ永平寺を開かれた方)と常済大師(瑩山禅師・総持寺を開かれ日本に曹洞宗を広められた方)を安置します


こちらのお三方は一仏両祖と呼ばれ、ご本尊のお釈迦さま「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」とともに、本において曹洞宗の教えの礎を築かれた道元禅師を法統(宗旨)の祖と仰ぎ、四代目の瑩山禅師を地統(教団)の祖と敬まってご家庭の仏壇にも安置されます


釈迦如来が仏像だったり掛け軸だったり、釈迦如来が仏像で両祖が掛け軸だったり、仏壇の大きさとセットによって違いが生まれることもありますがこの点は気にする必要はありません






②仏壇の造形・様式について(昔からの仏壇か現代風仏壇か)



従来型の仏壇一例

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こちらについてもよく質問を伺いますが、生活事情やお仕事の関係に依存する部分が多いので、無理のなさらないところで真心のある選択がよろしいと考えています


昔からその地域にすまれている方は、初めから家を建てる際に仏間を造られたり、仏壇の配置が考えられた住宅設計になっており、特に大きさについて苦心するようなことは少ないでしょう



東光寺の中にある鈴木家の仏壇

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上の写真は東光寺の中にある、鈴木家(住職家)の仏壇です。このように家屋の設計が仏壇を置くように作られている場合はそれにちょうどいいものから選ばれるのがいいでしょう



モダン仏壇一例

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質問を頂戴する方は、集合住宅や仏間や和室がない新築住宅の方、転勤が確定で多い方です

空間上の制限があったり、移動が多く予想される場合は、一体型の従来式の仏壇ではなく、上置き形式のものや設置場所を選ばないものの方が良い場合もあります


さまざまな種類があって目移りしますが、キチンとご供養して安心できるものを選んでいただければと思います





③東光寺檀信徒の方は七日経の時に直接ご相談ください


新しいほとけさまを迎えられる方は、四十九日に合わせて仏壇を用意していただき、中陰忌法要にて心入れをするように考えられている檀信徒の方が多いです

お家の作りや生活様式もみなさま様々でどうしてもお電話やメールでは状況がわからないことがあります


東光寺の檀信徒の方に限りますが、お葬式から四十九日までに七日経に何度かご自宅へ伺いますのでそのときにお気軽にご相談いただければと思います

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