【Q&A】”そうとうしゅう””そうどうしゅう”どっちが正しいんですか??

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〇ご質問


知り合いにお寺のことを聞かれたときに「うちは曹洞宗そうとうしゅう)の東光寺さんだよ」と答えたら、『”そうとうしゅう”じゃなくて”そうどうしゅう”なんじゃない?』と言われました


そうどうしゅうそうとうしゅう


曹洞宗の読み仮名はどちらが正しいのでしょうか?



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たしかに副住職があった方でもそうどうしゅうといわれる方が結構いらっしゃいますね・・・・


原因としては一般の方からしたら「仏教」や「お寺」という大きなくくりでなじみがあっても、意外と自分の家のお寺の宗派が分からなかったりするそうです


また、過去の文献や本などで 曹洞宗そうどうしゅう と間違った読み仮名で出版されてしまったものがありのも一因かと思われます



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曹洞宗


中国の禅宗第六祖慧能の法系である洞山良价 (807~869) を祖とする。中国禅宗五家七宗の一つ。中国曹洞宗は,道元,東明,東陵の3派が日本へ伝わったが,13世天童如浄 (1163~1228) の法を入宋して伝えた道元派のみが栄え残った。中国曹洞宗は,打坐を重視する黙照禅であったが,道元はさらに初祖達磨への復帰を志し,『正法眼蔵』を著わし,ひたすら坐禅する只管打坐を唱えた。法系は懐弉,義介,紹瑾と続き,臨済宗が上層階級に護持されたのに対し,一般庶民の間に教線を広げた。福井の永平寺と神奈川の総持寺の2つの大本山をもち,全国に約1万 4000の末寺を擁している。

<ブリタニカ国際大百科事典 より>



こちらでちょっとややこしい点としましては、開祖の道元禅師が「曹洞宗」と唱えられていたわけではなく、後世に教団として名称が固着化されたというところです


もともと、現在の日本で曹洞宗と呼ばれているものは、インドから中国を伝い、開祖の道元禅師が日本に持ってこられたものです。



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由来としては、中国の禅宗で一番有名な方として達磨大師がいらっしゃいますね


その達磨大師から数えて六代目にあたる中国のお祖師様に慧能禅師とう方がいらっしゃり、修行していた場所が曹溪山であったことから、曹溪六祖大師の「曹」の字を採ったという説。または、中国の祖師である曹山本寂禅師から「曹」の文字をとり、さらに洞山良介禅師から「洞」の文字をいただいて”曹洞宗”と8世紀に呼ばれるようになりました


この点から、”曹洞宗”の”洞”の字は、”洞山良介(とうざんりょうかい)禅師”から来ているので



「どう」とは読みません



なので、曹洞宗は そうとうしゅう が正しい読み方になります!

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