仏教語コラム ”菩提寺”
菩提寺(ぼだいじ)は、代々その寺の宗旨に帰依して、(先祖の)位牌を納めてある寺[1]。菩提所とも呼ばれる。ここでいう菩提とは「死後の冥福」を指し、菩提を弔う寺院という意味である。例えば、徳川家の寛永寺や増上寺が有名。古代・中世では一般的に氏寺と呼ばれていた。 <wikipediaより>
皆さまは”菩提寺(ぼだいじ)”というコトバをご存知でしょうか?
先日、副住職が友人と話しているときに何気なく”菩提寺”という単語をだしたら・・・
「菩提寺ってなに??」
と聞かれたので、第4弾としてとりあげることにしました
“菩提寺”とは、端的に説明すると、みなさんのご先祖様がお世話になっているお寺です
皆さん一家庭ごとの専属のお寺と言い換えたらわかりやすいかもしれません
菩提寺の菩提(ぼだい)とは・・・
悟りやめざめを意味する古代インドのサンスクリット語です。
梵語とも呼ばれますが、こちらのサンスクリット語のボーディ(bodhi)の発音に漢字をあてたのが “菩提(ぼだい)” になります
このように、さとり・めざめのためのお寺を菩提寺といいます
仏教では亡くなられた方のことを「ほとけさま」といいますが
亡くなられた方々がお釈迦さまのようにさとれますように、めざめられますように、このような願いに包まれて建立されたお寺が菩提寺なのです
日本の仏教にはいろいろな宗派があり、文化庁の『宗教年鑑2013年度』によると、全国に寺院は7万7342カ寺もあるようで、そのお寺ひとつひとつに建てられた理由があります
秋田市仁井田の東光寺は、佐竹家の始祖である、新羅三郎源義光公の菩提寺として建てられたという歴史がありますが、同時お檀家さんのみなさまの先祖を弔うためのお寺でもあるわけです
菩提寺は個人単位ではなく家単位でなるものであり、 家のお墓がお位牌がお寺にある場合は、そのお寺が菩提寺になります
前半の友人との話には続きがあり・・・
副住職「お葬式とか法事したお寺覚えてないの?」
友人「この前もお盆に行ったけどわすれたわ/(^o^)\」
若い方や県外に住んでいる方だと結構このようにふわっとしているのかもしれません・・・
東光寺のお檀家さんでも、いつも「仁井田のお寺」って呼んでたからお寺の名前を忘れていたといったことを伺ったこともあります
どうぞ皆さんのご先祖が眠るお寺と僧侶の名前くらいは、ぜひ心にとどめておいてください( ;∀;)
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