仏教語コラム phrase3 ”彼岸”


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仏教語コラム」第3回は今まさに真っ最中の ”彼岸(ひがん)” です☺



副住職がお勤めをしていると「お彼岸」というと漠然と、お盆のようにお寺やお墓に休みに合わせてご家族や親せきの方とお参りにいくイメージがあるという声を伺うことがあります。今回はちょうど秋の彼岸ということで「彼岸」についてまとめてみようと思います


お彼岸の期間は、3月の春分の日と9月の秋分の日の前後3日間を合わせた7日間です。それぞれの初日を「入り彼岸(彼岸入り)」 終日を「締め彼岸(彼岸明け)」 春分の日秋分の日「中日(ちゅうにち)」と呼びます




〇「彼岸」の語源


「彼岸」という日本語は、元をたどると、古代インドの言葉・サンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」を漢字で訳したことば「到彼岸」にあたります

彼岸とは「悟り、涅槃の境地」を意味し、煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ到達するために「六波羅蜜」の修行を行なう期間であると考えられています


※六波羅蜜(ろくはらみつ)は布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という六つの実践修行。 六波羅蜜については一つ一つ書くべきことがあるので、また別項でコラムにしていく予定です



〇「彼岸」の歴史


彼岸の起源は古くは飛鳥時代の聖徳太子の頃から始まったともいわれ、最も古い記録では『日本後記』「延暦二十五年三月辛巳の条」に、「奉爲崇道天皇。令諸国国分寺僧春秋二仲月別七日。讀金剛般若經」とあり、崇道天皇(早良親王)の供養の為に諸国の国分寺の僧を集めて法要をしたことが記され、彼岸のはじまりとする説もあります


また、平安時代、世の中の不安定化や疫病などにより末法思想が広まって社会現象になりました。その中で「中道」という仏教の考えと結び付き、太陽が真西に沈む時期なので西方極楽浄土にいらっしゃる仏さまを礼拝するのにぴったりだという考えから、次第に人々の生活に浄土をしのぶ日、またあの世にいる祖先をしのぶ日として定着していったようです。初めは浄土宗の方が阿弥陀仏を祈るために始まった日本古来の風習ですが、農耕文化の日本では古来より、昼夜の時間が同じで、真東から太陽がのぼるこの時節に自然の恵みに対する感謝をささげる風習があり、これらと仏教の教えが結びついたと考えられています。このよう経緯で徐々に仏教という枠組みでさまざまな宗派の考えにとりいれられていったとされます



彼岸花

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〇彼岸のお参りの仕方


お彼岸には上の項目で述べた通り、大切な修行期間ですから、お墓参りをし、お花や線香を供え、真心の合掌を捧げていただければと思います


また、お彼岸中はお盆のようにお寺から皆様のご自宅にお経にあがることはありませんが、お墓やご自宅の仏壇もきれいにして、ご先祖様にお膳を準備してご供養願います


東光寺では彼岸期間中は本堂からお寺に入る入り口を開放してお参りしやすいようにしています


東光寺のお檀家さんは、入り彼岸・中日・締め彼岸の3日お参りに来られる方もいらっしゃって一番丁寧なお参りですが、多くの方は彼岸期間の真ん中の日(中日)である春分の日秋分の日の午前中にお参りに来られます


お彼岸中は本堂真ん中の入り口から東光寺にお入りください

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皆様のご予定にもよると思いますが、お墓だけでもなくお寺とお位牌堂にもぜひいらしてください


この時はすぐにお位牌堂に向かわず、まず本堂にはいったら一礼していただき、中央に香炉をご用意しておりますので、ご焼香していただいてお寺のご本尊さま(お釈迦様)にご挨拶していただければとおもいます


お参りに来る方が一番多い、中日(春分の日秋分の日)は基本的にご法事を受けず、本堂でお飲み物を用意して住職・副住職が待機するようにしておりますので、お参りが終わりましたら是非お茶とお菓子で休んでいっていただければ幸いです


また、住職・副住職もせっかく本堂にいるので、ご法事の受付やご相談、ご質問があればどうぞお気軽に話しかけてくださいね!

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