寺院における防犯対策の必要性を考える~防犯カメラの設置にむけて~



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先月、市内寺院で大規模な火災があったのは秋田県にお住いの皆様の記憶に新しいところかと思います

また、秋田県内においても昨今の目的が分からないような度を超えたいたずらがあったことも思い出されます


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秋田市東光寺があるところは国道が近く、割と昔からある住宅街であり、300mほどのところに仁井田交番もあり、特別な防犯対策というのは考えておりませんでした



そうでないところもありますが、寺院の多くは本堂・位牌堂・庫裡(住宅部分)が一続きになっており

東光寺においてはお寺を空にすることがほぼないため、いざという時は自分で対応できると考えていたところも要因の一つです



ここで客観的なデータを見てみましょう




神社やお寺で起こりうる犯罪

近年、お寺や神社では防犯対策が難しくなりつつあります。
前述の通り、高齢化と人口減少の影響で人手不足となり、お寺や神社での管理が難しくなったためです。

昔は地域の集会所も兼ねるなどして維持されてきましたが、近年はコミュニティとしての機能が弱くなりました。
高齢化と人口減少で管理の目が届きにくくなり、犯罪の温床ともなっています。

警察庁が発表した令和元年の「罪種別 発生場所別 認知件数」によると、神社仏閣に起ける刑法犯の認知件数は6,264件でした。


                                            (DXレスキュー株式会社HPより)




こうして統計でみると、寺社仏閣における犯罪やいたずらは想像以上に多く思えます



次に具体的な例について考えます





賽銭泥棒


近年問題になっているのが賽銭泥棒などの盗難です。東光寺においては屋外に賽銭箱は設置されていません、本堂入り口に大きいものがありますが鍵で管理されています。上から手が入れれないように柵と返しがついているため、カギを壊すかひっくり返してゆすらない限り浄財を取り出すことはできません。大きさや重さもあるため賽銭箱ごと持っていくことも難しいでしょう。副住職が小学生の時に泥棒の人がお寺にはいったことがありますが、賽銭箱からお金を取るのが難しかったようです。そもそも観光寺院でもない一般寺院の賽銭箱に大金が入っていることは少ないように思えます


 
仏像など文化財の盗難


金銭的な価値で考えると重要文化財があるようなお寺は資産性のある仏像・仏具があると思われます。東光寺には文化財はありませんが、ご本尊さまや 仏像があります。ただ、ある程度の大きさと重さがあるため、静かに持ち運ぶというのは難しいでしょう




いたずらや破壊行為


場所によっては24時間自由に出入りできるので若者の居座りやたむろなども起き、いたずらや破壊行為などのトラブルも起こっているところもあるとのことです。繁華街や都市部のお寺さんだと大変だとおもいますが、住宅街にある東光寺においては、わざわざたむろするようなところではないと感じます。ただ、お寺は24時間開放されているので悪意のあるイタヅラには気を付けたいところです

 


放火


神社やお寺は木造建築になっているので、過去から火事の事故が多いです。東光寺も同じく木造なので一番気を付けるべきところと感じています。各部屋に火災センサーは取り付けられています

 






副住職個人的な考えとしては


あんまり悪いことをする人がいると最初から考えるのも引っかかるところもありますし、カメラが向いていると悪いことをするわけではないのに監視されているような気がするところがあります

しかし、お寺は24時間開放されている場所だからこそ、ある程度の防犯対策と”もしもの時”への対策が必要であると感じます



結論として「犯罪やいたずらへの抑止力と、有事の際にむけた記録確保」という面において小規模寺院でも防犯カメラの設置を考えました

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