令和2年3月の山門掲示板「春彼岸菩提の種をまく日かな」
2020年の春のお彼岸も無事終わりました
3月の東光寺・山門掲示板は春のお彼岸にちなんだ言葉です
春彼岸 菩提の種を まく日かな
調べてみるとこの歌の作者は松尾芭蕉だったり与謝蕪村だったりと色々な説が流れていますが
江戸時代の俳人・馬場存義の歌が元だという説が確かです
けふ彼岸菩提の種も蒔日かな(題「義仲寺、翁の塚にて」の5句目)
『古来庵発句集前編』、鈴木勝忠・白石悌三校注『古典俳文学大系11 享保俳諧集』集英社・昭和47年、615頁上段
春のお彼岸は、春分の日を挟んでの7日間
太陽が西に沈み、昼と夜の時間が同じといわれる季節の変わり目にご先祖様にお参りしながら
自身の生き方も見直す機会であります
”春彼岸 菩提の種を まく日かな”
菩提とは菩薩さまのようなの心です
参考・仏教語コラム ”彼岸”(東光寺ホームページ)”
仏教語コラム ”菩提寺”
春は農家の方やお花を育てている方にとって、雪が解けてあたたかくなり種をまく季節です
お彼岸の機会には、皆様の菩提寺のご本尊にお参りしてお位牌堂、お墓にもお参りして菩薩さまのような心が育つように私も含め心の中に種をまければいいですね
お彼岸ではご家族でお参りにこられたり、小さいお子さんもご一緒にお寺に来られる方も多くいらっしゃいます
お子さんたちはご家族の方に連れられてお彼岸の難しい説明をしてもなかなか分からないかとおもいますが
小さな手を合わせているその心には、きっと菩提の種の芽がでていることでしょう
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