平成28年度 秋田県曹洞宗青年会 随聞会 -1日目 大本山永平寺-
去る2月26日より28日、副住職が秋田県曹洞宗青年会の研修旅行にいってまいりました。
皆様の中でも両本山に伺ったことのある方、お寺の団体参拝などに参加したことのある方もいらっしゃるかと思いますが、機会のなかった方もいらっしゃると思うので雰囲気だけでも伝わればこれ幸いです。
(永平寺内は修行僧の方々が生活しており、なかなかカメラを使える機会が少ないため写真は少なめです)
このたびの研修では、大本山永平寺と北陸の御寺院様への参拝が予定されており、一日目は 秋田空港~羽田空港~小松空港~貸し切りバスにて永平寺 と移動しました。
秋田~羽田間は、飛行機だと1時間くらいですが、東京~小松(石川)の便の本数が限られているため、羽田空港で毎回待ち時間があるのはご愛敬。羽田空港は見るたびお店が入れ替わっている印象です。
個人旅行だと小松空港から福井駅を経由しなければなりませんが、団体旅行だと小松空港からバスで直通なのでその点は非常にリラックスできました。
午前9:00に秋田空港を出て、途中移動や休憩を挟み御本山永平寺に到着したのが16:00前でした。
御本山では、大講堂で開講式、淋汗(お風呂)、薬石(夕飯)と進んでいき、そのあとに大講堂で中西単頭老師を迎え、「正法眼蔵 古鏡」の提唱を拝聴致しました。
古鏡
【定義】
①古い鏡のこと。一切のものを差別なく写すため、普遍の働きを持つ仏性にたとえられる。
②道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。75巻本であれば第19巻、95巻本であれば第20巻。仁治2年(1241)9月9日に興聖寺で修行僧に示された。
【内容】
道元禅師の『正法眼蔵』「古鏡」巻では、古鏡とは仏仏祖祖が護持してきた本来の自己であるとされ、まさに古鏡を磨くことこそ学人の修行に他ならないとされた。中では仏教に関する話の他にも、天皇家に伝わる三種の神器に関する説示などもあり、さまざまな「鏡」の働きについて考えられている。
”しかあれば、塼のなれる古鏡あり、この鏡を磨しきたるとき、従来も未染汚なるなり。塼のちりあるにはあらず、ただ塼なるを磨塼するなり。このところに、作鏡の功徳の現成する、すなはち仏祖の功夫なり。”
<つらつら日暮らしWiki〈曹洞宗関連用語集〉より>
師の提唱についてはまた別記事で詳しくお話ししたいと思いますが、修行時代の大切さを思い出すとともに、日常生活を送る上での意識も高めなければと痛感致しました。
その後には、禅堂にて夜坐(修行僧が毎日おこなっている夜の坐禅)を行い、各種鳴らし物の音を懐かしく思うとともに、次の日の4:00振鈴に向けて就寝いたしました。
記事容量の都合により、割愛した内容ではございましたが、約4年ぶりの御本山ということで、一時的ではありますが修行僧の方と同じ予定で生活させていただき身の締まる思いでした。
当山も、10月17日(火)~10月19日(木)の日程で、もう一つの御本山、神奈川県鶴見にあります、大本山總持寺に団体参拝する予定になっております。
お彼岸中も案内用紙をお寺に準備しておりますのでご希望の方や質問のある方は、住職・副住職に気軽に話しかけていただければと思います。
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